労働安全衛生総合研究所

安衛研ニュースNo. 97 (2016-12-02)


** 本メールは労働安全衛生総合研究所に配信を登録された方に配信しています。
**次回配信予定:2017年1月6日 (毎月第一金曜日発行)

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目次
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【97-1】お知らせ
 1.労働安全衛生研究 Vol.9 No.2の発行
 2.労働安全衛生に関する国際ワークショップの開催について
 3.粉じん爆発・火災安全研修【中級/技術編】の開催について


【97-2】コラム
 1. 芳香族アミンの作業環境測定のための分析法の開発研究
  (作業環境研究グループ 任期付研究員 井上直子)
 2. 幅木を取り付けた足場に作用する風力の検討
  (建設安全研究グループ  主任研究員 高橋弘樹)
 3. インドネシア大学医学部からの訪問者を迎えて
  (産業毒性・生体影響研究グループ 主任研究員 北條理恵子)
  (過労死等調査研究センター センター長代理  吉川 徹)

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【97-1】お知らせ
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1.労働安全衛生研究 Vol.9 No.2の発行
 当研究所の刊行物である労働安全衛生研究第9巻第2号を発行しました。
 今号の巻頭言では、当研究所所長の豊澤が新法人発足に伴う新たな船出の中、政策評価・独立行政法人評価委員会、厚生労働省等が、当研究所に求めた「日本の安全衛生分野の研究における中核的役割」に対しどのように応えていくか、その方向性を示しています。
 本文では、「振動型静電界センサによる空気輸送粉体の帯電量評価」、「機械安全制度の導入に伴う機械の使用段階での妥当性確認の考察-労働安全分野におけるマクロ労働安全の提案-」、「動物看護師における放射線防護に関する実態調査」、「機械のリスクアセスメント結果の妥当性確認に関する欧州実態調査の結果と日本国内での労働安全衛生活動に対する提言」、「緊急作業従事期間中の被曝線量管理の見直し」など労働安全衛生の幅広い分野5編の論文等を掲載しています。
 今後とも、労働安全衛生分野の調査研究を行っている皆様からのご投稿をお待ち申し上げております。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
(国立研究開発法人科学技術振興機構のJ-Stageのページにリンクします)
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/josh/9/2/_contents/-char/ja/


2.労働安全衛生に関する国際ワークショップの開催について
 平成25年4月から開始された第12次労働災害防止計画では、国際動向を踏まえた施策推進のため、労働安全衛生総合研究所が行う調査研究活動や、専門家、諸外国との交流を通じて諸外国の最新の知見、動向を把握し、施策や規制の国際的整合性を担保するよう努めることが掲げられています。このため、労働安全衛生総合研究所では、英国及び米国の安全衛生政府機関の専門家と我が国の専門家が集まるワークショップを開催し、安全衛生の最新の知見、動向を把握することとしました。今回は、「労働安全衛生における許容されるRiskの考え方」を中心に各国の考え方や政策について討議し、今後の安全衛生の方向性を検討することを目的とします。是非ご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。

↓↓↓ お申込み方法等は以下のリンク先をご覧ください。
https://www.jniosh.johas.go.jp/announce/2016/IWOSH2017.html


3.粉じん爆発・火災安全研修【中級/技術編】の開催について
 当研究所では、一般社団法人日本粉体工業技術協会との共催で、下記のとおり研修会を開催します。本件研修は、粉じん爆発の懸念がある事業場等で働く実務担当者、技術者の方々に安全のための基礎知識と技術を学んでいただくものです。粉じん爆発・火災安全研修【初級/基礎編】を受講された方を対象としておりますが、すでにある程度の実務を経験された方、爆発・火災に関する基礎的教育を受けられた方にもお奨めです。

日時:平成29年2月27日(月)及び28日(火)
場所:労働安全衛生総合研究所(清瀬地区)
定員:60名(先着)

研修の詳細及びお申込み方法については、下記のURLをご参照ください。
(一般社団法人 日本粉体工業技術協会へリンクします)
http://appie.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/11/funjin29227.pdf[PDF]


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【97-2】コラム
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1.芳香族アミンの作業環境測定のための分析法の開発研究
  (作業環境研究グループ 任期付研究員 井上直子)
 昨年12月に芳香族アミンを取り扱う事業所で膀胱がんの発症事例が報告されました。芳香族アミンは様々な産業で利用されている化学物質ですが、幾つかの化合物は膀胱がんの原因物質であることがわかっており、輸入・製造・使用が禁止されている化合物も含まれています。芳香族アミンによる健康影響を未然に防ぐためには作業環境測定による作業環境評価が必要ですが、発がん性のように有害性の高い化学物質ほど基準値が低く設定されるため、空気中の微量な化学物質を分析する方法が求められます。また、多くの事業所で測定する必要があるため、簡便で汎用性が高く、経済性の高い分析方法が求められます。これらの目的に合った分析方法について検討した結果を紹介します。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2016/97-column-2.html

2. 幅木を取り付けた足場に作用する風力の検討
  (建設安全研究グループ  主任研究員 高橋弘樹)
 建設現場では足場からの墜落や転落による労働災害が多発しています。平成21年の労働安全衛生規則の改正において、手すり、幅木、メッシュシート、防網などの設備を新たに設けることにより、転落や落下による災害の防止が図られています。
 一方、足場は風の影響を受けやすく、強風による足場の倒壊災害が発生しています。規則改正により足場からの墜落・転落防止を目的に様々な部材を取り付けることとなったことから、改正以前に比べて足場に作用する風力が異なってきていると考えられます。このことから、幅木(人の墜落や物体の落下を防止するために取り付けられる、足場の床の外縁に取り付けられる板材)を設置した足場に作用する風力について風洞実験を行い検討した結果を報告します。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2016/97-column-1.html


3.インドネシア大学医学部からの訪問者を迎えて
  (産業毒性・生体影響研究グループ 主任研究員 北條理恵子)
  (過労死等調査研究センター センター長代理 吉川徹)
 11月7日-8日にインドネシア大学医学部地域医療科産業医学部門講師であるNuri Purwito Adi医師が当研究所を訪問されました。インドネシア初となるインドネシア産業・環境健康研究センターの開設準備の一環として、インドネシア政府の要請を受けて来日したものです。産業医科大学実務研修センターの訪問研究員として3週間ほど滞在しており、今回当研究所を訪問することとなりました。当研究所側からは研究所の概要、各実験施設の見学・説明を、Adi医師からはインドネシアの労働衛生の実践報告が行われ、活発な質疑応答がなされました。
 今後は共同研究の可能性を含めて積極的な交流が期待されます。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2016/97-column-3.html


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