労働安全衛生総合研究所

令和5年度 日本産業衛生学会奨励賞の受賞

 化学物質情報管理研究センター有害性評価研究部の豊岡達士上席研究員 (部長代理)が日本産業衛生学会奨励賞を受賞し、令和5年5月に開催された第96回日本産業衛生学会で授賞式及び受賞講演を行いました。この賞は産業衛生分野における研究または実地活動において、価値ある業績を挙げている会員に対して贈られる名誉ある賞です。

 豊岡研究員は本研究所に入所してから主に以下の研究または業務を行なってきました。1)γ-H2AXを指標とするDNA損傷評価系の確立及びそれを用いての産業化学物質の毒性評価、2)三次元ヒト培養皮膚等を用いた産業化学物質の皮膚吸収性等の定量的評価系の確立、3)ベリリウム感作判定法の改良とベリリウム作業の衛生管理に関する研究(本テーマ関連の論文は令和4年に産業衛生学会誌優秀論文賞受賞)、4)安衛則改正と関連する皮膚等障害化学物質の皮膚吸収性有害物質の選定、5)日本産業衛生学会での教育講演やシンポジウムでの講演、許容濃度委員会への関与、6)北里大学、麻布大学など大学における、毒性学や労働衛生学の講義の実施等、産業衛生分野での幅広い活躍が認められて受賞に至りました。


豊岡達士上席研究員

刊行物・報告書等 研究成果一覧