労働安全衛生総合研究所

令和5年度 日本産業衛生学会 優秀論文賞の受賞

 過労死等防止調査研究センターの茂木伸之が、第96回日本産業衛生学会(令和5年5月)において、日本産業衛生学会 産業衛生学雑誌 優秀論文賞「道路貨物運送業の運転業務従事者及び非運転業務従事者における労災認定された精神障害等事案の特徴」を受賞しました。

 当論文は、道路貨物運送業の精神障害の労災認定事案を対象とした過労死等防止調査研究センターにおける「精神障害の調査復命書のデータベースかつ労災認定事案」を使用した研究です。これらの労災認定事案は、厚生労働省より「過労死等の労災補償状況」で公表しているデータ並びに全国の労働局及び労働基準監督署から集約した調査復命書等の提供を受けている資料です。主な研究結果は、運転業務従事者は長時間労働関連での認定が52.7%であり、その主な要因は「入社当初から長時間労働」が30.8%でした。非運転業務従事者は73.9%であり、その主な要因は「配置転換・転勤」が23.1%、「業務拡大・増加」が18.5%でした。過労死等防止対策として、運転業務従事者と非運転業務従事者それぞれの長時間労働等の対策が必要と考えらます。


↓受賞論文(J-Stageへ)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sangyoeisei/64/5/64_2021-026-E/_html/-char/ja


茂木伸之
表彰状

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