労働安全衛生総合研究所

安衛研ニュースNo. 160(2022-05-13)


* 本メールは労働安全衛生総合研究所に配信を登録された方に配信しています。
** 次回配信予定:2022年6月3日(毎月第一金曜日発行)
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目次
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【160-1】お知らせ
  1. 技術指針 TR-49:2021「可燃性液体塗料用静電ハンドスプレイ装置の安全要求事項および試験方法」の発行・公開
  2. 技術資料 TD-No.8「化学物質の危険性に対するリスクアセスメント等実施のための参考資料 —異常反応による火災・爆発を防止するために—」の発行・公開
  3. INDUSTRIAL HEALTH Vol.60 No.2 の発行・公開

【160-2】コラム
  1. 「すべり転倒」の実態と評価・対策について
      (リスク管理研究グループ 任期付研究員 柴田 圭)

【160-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
  1. 「じん肺」について

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【160-1】お知らせ
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1. 技術指針 TR-49:2021「可燃性液体塗料用静電ハンドスプレイ装置の安全要求事項および試験方法」の発行・公開

 技術指針 TR-49:2021(可燃性液体塗料用静電ハンドスプレイ装置の安全要求事項および試験方法)を発行・公開しました。

 ↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/doc/tr/TR-49_2021.pdf#zoom=100


2. 技術資料 TD-No.8「化学物質の危険性に対するリスクアセスメント等実施のための参考資料 —異常反応による火災・爆発を防止するために—」の発行・公開

 上記技術資料TD-No.8を発行・公開しました。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/doc/td/TD-No8.pdf#zoom=100

3. INDUSTRIAL HEALTH Vol.60 No.2 の発行・公開

 当研究所の英文学術誌であるINDUSTRIAL HEALTH Vol.60, No.2を発行・公開しました。
 巻頭言では、物理的危険源、なかでも非電離放射線と健康安全について、当誌編集委員の山口さち子が解説しています。本編には総説3編、原著5編、短報1編、国別報告1編が含まれます。総説ではオンコールの睡眠影響(オーストラリア)、アルミニウムばく露の神経心理学的影響(ノルウェー)、消防士個人用保護具の動きやすさ(九州大学)が取り上げられています。原著・短報では自治体職員における職場のいじめと精神障害(ブラジル)、交代勤務スケジュール変更(一直8時間から12時間)に伴う睡眠等影響(フィンランド)、パーソナリティ5要素とワーク・エンゲイジメントとの関連(鳥取大学)などが示されています。国別報告ではストレスチェック制度の設計・運用等に関する法的側面(近畿大学)が議論されています。
 ご一読いただくとともに、皆さまの研究成果も積極的に投稿していただけますと幸いです。

 ご質問などがございましたら、本誌事務局( ihjim@h.jniosh.johas.go.jp )までお気軽にお問い合わせください。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/indhealth/(J-STAGE)


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【160-2】コラム
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1.「すべり転倒」の実態と評価・対策について
 (リスク管理研究グループ 任期付研究員 柴田 圭)

 ここ数年間、休業4日以上の労働災害の中でも転倒災害の割合は最も大きく、また、その割合は増加傾向にあります。このような状況から、様々な転倒災害防止対策が講じられています。労働現場の転倒災害として、「清掃していた際に濡れていた床ですべって転倒した」、「通勤中に自家用車を駐車場に止めた後に輪止めにつまずいて転倒した」などがあります。このような事例は、ヒヤリ・ハットも含めて誰しも身近に経験していると思います。この「すべり」や「つまずき」を原因とする転倒災害は全体の6割~8割ほどを占めており、全死傷者数の増加を押し上げている原因でもあると言えます。
 本コラムでは、転倒災害で大きな割合を占める「すべり転倒」について、実態と評価・対策について紹介します。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2022/160-column-1.html

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【160-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
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1. 「じん肺」について
 
 「じん肺」とは、小さな砂ぼこりや金属粉のような微細な粉塵を大量に吸入し続けることで肺が固くなり呼吸が困難になる疾病のことです。
 じん肺法では「粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病」と定義され、粉塵作業従事労働者は地方じん肺診査医の診断結果によって「じん肺管理区分(管理区分Ⅰ~Ⅳ)」で区分されます。
 じん肺の所見があり、6つの呼吸器疾患(肺結核、結核性胸膜炎、続発性気管支炎、続発性気管支拡張症、続発性気胸、原発性肺がん)が認められると、労災補償の対象となります。

 当機構では、じん肺合併症の発症頻度や治療法の検討及びじん肺ハンドブックなどによるじん肺診断法の普及や、じん肺合併肺がんの診断における新しい読影方法の検討など、長年じん肺診断と認定の迅速・適正化を目指した研究を行ってきました。

 これまでの研究内容についてはこちらをご覧ください。
https://www.research.johas.go.jp/22_jinpai/

 また、平成30年7月から、新たに均一的な診断法の検討とじん肺合併症の実態調査を行っています。均一的な診断法については、普及活動の一環として、日本職業・災害医学会において喀痰中好中球エラスターゼ活性測定の研究結果を発表しました。
 じん肺合併症の実態調査については、研究参加施設にて労災及び手帳検診で通院中のじん肺症例を収集し、放射線科医2名を含む合議により間質性肺炎、GGO(Ground-Glass Opacity)の有無、間質性肺炎の所見の種類を決定し、その結果について分析した論文を作成中です。

 詳細はこちらをご覧ください
https://www.research.johas.go.jp/jinpai2018/index.html

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mailmag@s.jniosh.johas.go.jp まで

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