労働安全衛生総合研究所

安衛研ニュースNo. 163(2022-08-05)


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** 次回配信予定:2022年9月2日(毎月第一金曜日発行)
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目次
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【163-1】お知らせ
  1. 「粉じん爆発・火災安全研修【初級/基礎編】」のご案内
  2. 令和四年度 安全衛生技術講演会(オンライン)のご案内(第三報)
  3. 研究員の受賞について

【163-2】コラム
  1. 放射線と白内障に関連する研究
      (労働者放射線障害防止研究センター 特定研究業務研究員 胡 歓)

【163-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
  1. 「運動器外傷機能再建」研究について

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【163-1】お知らせ
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1. 「粉じん爆発・火災安全研修【初級/基礎編】」のご案内

 当研究所では、一般社団法人日本粉体工業技術協会との共催で、下記のとおりLive配信によるWeb研修会を開催します。
 研修の詳細及びお申込み方法については、下記のURLをご参照ください。
 (一般社団法人 日本粉体工業技術協会へリンクします)

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
https://appie.or.jp/news/funjin202209/


2. 令和四年度 安全衛生技術講演会(オンライン)のご案内(第三報)

 当研究所では、労働安全衛生に関する研究成果を皆様にわかりやすくご紹介するため、令和四年度 安全衛生技術講演会(参加無料)を令和4年9月28日(水)にオンラインにて開催致します。
 開催時間は13:00-16:35です。講演プログラムの詳細と参加申込み方法につきましては、下記URLにてご確認ください。

↓↓↓ 令和四年度 安全衛生技術講演会 URL ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/announce/2022/kouen.html

3. 研究員の受賞について

 下記の研究員が各賞を受賞しました。

(1) 2021年度 日本産業衛生学会 優秀論文賞 :豊岡達士(有害性評価研究部)

(2) 2021年度 日本産業衛生学会 優秀論文賞 :小嶋 純(環境計測研究グループ)

(3) 第95回 日本産業衛生学会 若手優秀演題賞 : 天本宇紀(有害性評価研究部)

(4) 2021年度 安全工学論文賞 : 遠藤雄大, 崔光石(電気安全研究グループ)

(5) 2021年度 安全工学会学術技術奨励賞 : 遠藤雄大(電気安全研究グループ)

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2022/163-1.html

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【163-2】コラム
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放射線と白内障に関連する研究
 (労働者放射線障害防止研究センター 特定研究業務研究員 胡 歓)

 白内障は視力障害の原因のひとつです。白内障発生の最も大きな要因は「加齢」ですが、それ以外にも様々な要因のあることが判っています。例えば、喫煙や糖尿病、長年にわたる紫外線ばく露などですが、放射線ばく露も白内障の原因の一つです。水晶体は放射線感受性が最も高い臓器であるため、被ばく量が多いと白内障になるリスクが高まります。本コラムでは、放射線と白内障との関連について紹介します。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2022/163-column-1.html

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【163-3】労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
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1. 「運動器外傷機能再建」研究について
 
 手や足、背骨(脊椎)や骨盤など、体を支えて動かす働きのある器官を運動器と言い、これらの運動器にケガ(骨折や捻挫)などの外傷が加わると、『立つ』『歩く』といった日常的な動作に大きな支障が出ます。この状態を「運動器外傷」と言います。
 本研究では、運動器外傷を受けた患者について、年齢・性別・職業などの基本情報、骨折部位・骨折型・治療法などの外傷に関する情報、およびリハビリテーション・復職など受傷後の経過に関する情報などを「運動器外傷データベース」に収集し分析を行っています。
 分析により運動器外傷患者の"QOL回復"や"復職"に対して"影響する要因"を明らかにすることで、早期復職や治療と仕事の両立支援につなげていくことを目的としています。
 「運動器外傷データベース」に登録された1,233症例のうち受傷時に就労していた就労評価対象者983例の予後について追跡調査(6か月後・1年後・2年後フォローアップ)を行いました。フォローアップ率は6か月後72.1%、1年後69.1%、2年後47.4%でした。
 また、受傷後6か月・1年・2年の時点で就労状況が判明した症例を対象に、復職状況を調査した結果、受傷6ヵ月後の復職率は76.4%、1年後は82.3%、2年後は85.6%でした。
 復職に影響する要因である、「年齢」、「肉体労働」、「正規雇用」、「労災保険」、「開放骨折」、「下肢・骨盤骨折」、「疼痛」、「深部感染」のうち、特に「正規雇用」は復職を促進する方向に、「開放骨折」「疼痛」は復職を阻害する方向に、全期間を通じて、それぞれ復職に影響していることがわかりました。
 このことから、骨折患者の復職対策として、『非正規雇用』・『開放骨折患者』に対しては早期より復職・両立支援の介入を開始することが重要であり、治療としては『感染制御』・『疼痛管理』が重要であることが示唆されました。

 本研究の詳細については、「労災疾病等医学研究普及サイト」をご覧ください。
https://www.research.johas.go.jp/undouki2018/index.html

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mailmag@s.jniosh.johas.go.jp まで

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